- 2005年7月号 -
第1週 : 7月6日〜12日
『山口組外伝 / 九州進攻作戦』1974年 東映 106分
(出演)菅原文太, 渡瀬恒彦, 梅宮辰夫 (監督)山下耕作
最後の侠客と呼ばれた鉄砲玉・夜桜銀次。その死神のごとき男の生涯を実録のバイオレンスと任侠のロマンとの合わせ技で描く、将軍・山下耕作の伝説的傑作 ! 観る者を一瞬にして網走へといざなう極上の音楽は、天才・八木正生。脚本は高田宏治。
『暴力教室』 1976年 東映 86分
(出演)松田優作, 舘ひろし (監督)岡本明久
元ボクサーの新任教師・優作先生が、学園を牛耳る舘ひろし&クールスのフケ顔不良高校生軍団を相手に、壮絶な教育的指導を遂行するバイオレンス・アクションの快作 ! 安部徹理事長、名和宏校長、そして教師に室田日出男を有する地獄のロックンロール・ハイスクール。東映ファンは迷わず入学 !
『遥かなる山の呼び声』 1980年 松竹 124分
(出演)高倉健, 倍賞千恵子, 渥美清 (監督))山田洋次
凶状持ちの流れ者・健が、牧場主の美しい未亡人を守るため、想いを堪えて牧童暮らし……。「シェーン」をモチーフにしたストイックな人情アクションドラマの力作 ! 黄色いハンカチをそっと手渡す名シーンでは涙腺がもう粉々 ! ケ~~ン、カンバ~~~~ック !
第2週 : 7月13日〜19日
『やくざ戦争 / 日本の首領』 1977年 東映 132分
(出演)鶴田浩二, 佐分利信, 菅原文太 (監督)中島貞夫
東映が総力を結集して製作した"和製ゴッドファーザー"の名に恥じぬオールスター超大作 ! 全国制覇を目論むドン・佐分利と若頭・鶴田の愛憎と葛藤を重厚な演出で魅せる ! 馬の首に対抗しうるモノとは ? 火野正平がひと山ナンボの切ないチンピラを好演。脚本はまたしても高田宏治。
『まむしの兄弟 / 懲役十三回』 1972年 東映 93分
ゴロ政&不死身の勝の愉快なスジ彫りコンビが、毎度おなじみ浅草六区を舞台に悪党(もちろん天津敏)相手に大立ち回り ! 接待攻勢受けるわ、赤ん坊を押しつけられるわと今回も爆笑必至 ! 手負いの監督中島貞夫が贈る痛快シリーズ第3弾 ! 脚本は今月缶詰状態の高田宏治。
『海賊船』 1951年 東宝 111分
(出演)三船敏郎, 大谷友右衛門 (監督)稲垣浩
密輸船ばかりを襲う"パイレーツ・オブ・南シナ海"三船が、自慢の海賊船「千里丸」で洋上せましと暴れまわる大型海洋アクション ! 野郎だらけのムサい中で、浅芽しのぶの健康的なお色気には目を奪われますが…… むむっ、男は黙って三船敏郎 !
第3週 : 7月20日〜26日
『博徒対テキ屋』 1964年 東映 91分
(出演)鶴田浩二, 片岡千恵蔵, 藤純子 (監督)小沢茂弘
東映任侠路線を確立した傑作シリーズ第3作。昭和初期の浅草で、百貨店進出を狙う近代ヤクザと昔気質の香具師が、意地の張り合いぶつけ合い ! 親殺しの汚名を受けた男・鶴田浩二が、今回も哀愁ターボ全開で斬りまくる !
『瞼の母』 1962年 東映 97分
(出演)中村錦之助, 木暮実千代, 松方弘樹 (監督)加藤泰
『続・男はつらいよ』の元ネタにもなった長谷川伸の同名戯曲を、錦ちゃん&泰の名コンビで映画化した股旅人情時代劇。生き別れになった母を捜し求める忠太郎の姿は、涙なしには見れませぬ。何故この作品が国宝に認定されないのか ? 不思議でならない名作中の名作 !
『ミスタージャイアンツ / 勝利の旗』 1964年 東宝 87分
(出演)長島茂雄, 王貞治 (監督)佐伯幸三
浅名今月のスーパーサプライズ企画 ! ミスター復活を祈願して贈る栄光の巨人軍V戦士総出演による熱血スポ根ドラマ ! ONも川上も広岡も、み~んな本人役でメソッド演技。伴淳、フランキーら芸達者なゲスト陣のリリーフも光る娯楽映画の一級品 !
第4週 : 7月27日〜8月2日
『男はつらいよ / 寅次郎恋やつれ』 1974年 松竹 104分
(出演)渥美清, 吉永小百合 (監督)山田洋次
花嫁を連れて帰郷する夢から急転直下。今回はのっけからシリーズ失恋最短記録を更新するいつもの岡惚れ自爆劇。馬鹿だねぇ~~。その後は小百合ちゃんと再会し、毎度おなじみすべった転んだの爆笑騒ぎを展開 ! 宮口精二が晩春演技で泣かせます。
『任侠男一匹』 1965年 東映 89分
(出演)村田英雄, 鶴田浩二 (監督)マキノ雅弘
大手ゼネコンの談合が世間を騒がす昨今、まさにタイムリーな公共工事型任侠映画の登場 ! トンネル工事の入札をめぐる争いを、男・村田がバッサリと一刀両断 ! ツレで殴り込むのはもちろん黄昏の鶴田浩二 ! 北島サブちゃんも歌で助っ人だ !
『極道の妻たち / 三代目姐』 1989年 東映 119分
(出演)三田佳子, 萩原健一 (監督)降旗康男
最高傑作の評判も納得の、無類の完成度を誇るシリーズ第3弾 ! 関西巨大組織・四代目の座を懸けて、権謀術数巡らせた一大抗争劇が今、幕を開ける ! ショーケンkeep a rollin' ! 三田ネエは流石の貫禄だぜ ! 脚本は今月の月間MVP・高田宏治。
【任侠雑学講座】
『山口組外伝 / 九州進攻作戦』
本作の名演で強烈な印象を残した津川雅彦。その役のモデルになったのが、山口組分裂騒動の時、一和会の会長になった山本広。
伊吹吾郎が演じた役柄はごぞんじヤマケン。『仁義なき戦い』では梅宮辰夫がマユ毛を剃って熱演してました。
「ワシはこれから広島や」と意味深なセリフで決める佐藤慶の役は地道行雄がモデル。『仁義なき戦い』で山本麟一が演じ、『日本の首領』で鶴田浩二が扮している若頭もこの人がモデル。
ちなみに夜桜銀次は『仁義なき戦い / 代理戦争』にもチラッと顔を出してます。
《解説の解説》
「ミスタージャイアンツ」なんて突然ラインナップに入れられても、書く側は困り果ててしまいます。もちろん観てません。観ないで書く方が無責任に書けて結果的にはいいのかも。こうなるともはや立派なサギ師です。
