- 2006年6月号 -
第1週 : 6月7日〜13日
『仁義の墓場』1975年 東映 94分 CS
(出演)渡哲也, 安藤昇, 梅宮辰夫 (監督)深作欣二
ガブッ ! 史上最悪の狂犬ヤクザの生涯を、東映初陣の渡哲也主演で贈る、深作バイオレンスK点越えの壮絶美学 ! 戦後の新宿にその名を轟かせた日本一の迷惑男・石川力夫が、親も仁義も屁のかっぱで突っ走るヤクネタ満載の暴走自爆劇 ! 孤独と狂気に蝕まれ、黒いカラスがカァと鳴きゃ、力夫石川熱狂ダイブ !
『網走番外地 / 北海篇』 1965年 東映 90分 CS
(出演)高倉健, 杉浦直樹, 嵐寛寿郎 (監督))石井輝男
「零下30度なんて屁でもねえ ! 」と豪語するチョッピリ心配な健サンが、極悪麻薬団を粉砕する超人気シリーズ第4弾 ! 謎の荷を積み激走する駅馬車ならぬオンボロトラックを舞台に、怪しげ爆発な乗客達と共にくり広げる痛快ノンストップアクション ! 人に運転させといて、こっそり大金独り占めとは、ムシが良すぎるぜ安部徹 !
『決闘巌流島』 1956年 東宝 104分 SD
(出演)三船敏郎, 鶴田浩二, 八千草薫 (監督))稲垣浩
豪放磊落・宮本武蔵の歴史的三部作もいよいよこれにて完結篇 ! しかし本作の実質上の主役は我らが鶴田浩二 ! 百姓仕事に精を出す武蔵とは対照的に、華麗な剣さばきで画面をさらうモテモテ小次郎のニヒルな魅力が炸裂する ! 一途な心はいいけれど、惚れた相手が悪かった。八千草薫またもや泣きべそ。
第2週 : 6月14日〜20日
『日本侠客伝 / 絶縁状』 1968年 東映 95分 CS
(出演)高倉健, 松尾嘉代, 藤山寛美 (監督)マキノ雅弘
斬ったはったの時代じゃねえと、理屈じゃ分かっているものの、銭に群がる悪党どもに、ブキな男の血が騒ぐ ! 嫁に優しい健サンが足を洗って正業デビュー。嫌がらせを繰り返す性悪ブラザー・渡辺文雄に立ち向かう傑作任侠巨篇 ! 8週連続登場という偉大な記録を打ち立てた鉄人・高倉が、怒りのひと太刀お見舞いするぜ !
『江戸っ子繁昌記』 1961年 東映 90分 CS
(出演)中村錦之助, 中村錦之助, 小林千登勢 (監督)マキノ雅弘
錦チャンと錦チャンの豪華夢の競演を、巨匠マキノが小粋に描く痛快娯楽時代劇 ! 飲んべでグータラの魚屋・錦チャンが百両入りの皮財布をゲット ! ところがそいつぁあぜ~んぶ夢だった ? 皿フェチの旗本・錦チャンを巻き込んで、ご存知「芝浜」と「番町皿屋敷」をベースに描く、一心太助スピリッツ炸裂の大傑作でいっ !
『内海の輪』 1971年 松竹 103分 CS
(出演)岩下志麻, 三国連太郎, 中尾彬 (監督)斎藤耕一
捨て身の浅名が贈る玉砕覚悟の飛び道具は、志麻&彬の濃い~義姉弟コンビがエゴ剥き出しで突き進む、欲望という名の闇迷宮 ! 不倫カップルの破滅の道行きを戦慄のラーゲで描く、人間不信必至の清張サスペンス決定版 ! 泥んこ志麻が大熱演 ! ED連太郎の指ワザは色んな意味で伝説だ !
第3週 : 6月21日〜27日
『博徒対テキ屋』 1964年 東映 91分 CS
(出演)鶴田浩二, 片岡千恵蔵, 藤純子 (監督)小沢茂弘
噂のカリスマ中年・鶴田浩二が、浅草の中心で仁義をさけぶ怒涛の任侠シリーズ第3弾 ! 昭和初期の浅草で、デパート建設を巡り博徒・テキ屋に馬賊の天津敏まで入り乱れての大抗争が勃発 ! 男の怒りを燃えたぎらせる鶴田が今宵も哀愁フルスロットルで殴り込む問答無用のアクション巨篇 ! 人生色々、ヤクザも色々。
『顔役』 1971年 東宝 98分 CS
(出演)勝新太郎, 若山富三郎, 前田吟 (監督)勝新太郎
待ちに待った勝新の初監督作は、豪快な荒業連発でおくるハチャメチャアクション巨篇 ! 不正融資事件を捜査する刑事Kが、暗躍する犯罪組織を叩き潰すべく破天荒な活躍で単身挑む、痛快無比のブッチぎりバイオレンス ! 製作・監督・脚本・主演と、勝のおっさん大暴れ ! ゴチャゴチャ言わずにとりあえず埋めちまえ !
『喜劇・逆転旅行』 1969年 松竹 93分 CS
(出演)フランキー堺, 倍賞千恵子, ミヤコ蝶々 (監督)瀬川昌治
JR ? E電 ? 何だそりゃ ? 男はガツンと国鉄だ ! 東北本線のサエない車掌・フランキーが、純情丸出しの三角関係に右往左往する爆笑人情喜劇 ! 美しい景色に心洗われ、伴淳♡蝶々でオーマイガー ! 笑って歌って惚れフラれ、めでたしめでたしの満腹シリーズ第3弾 ! 農家の娘もいいけれど、二貝の女が木にかかる・・・。
第4週 : 6月28日〜7月4日
『民暴の帝王』 1993年 東映 113分 VV
(出演)小林旭, 菅原文太, 渡瀬恒彦 (監督)和泉聖治
不正融資に地上げに株と、政財界にニラミをきかせ、日本を裏でカツアゲる、男・アキラの任侠賛歌 ! 関東の経済ヤクザ VS 関西巨大組織の攻防を、スリリングな駆け引きと壮絶なアクションで魅せる、男汁あふれまくりの暴力巨篇 ! 悲しき武闘派・渡瀬は敵ながら天晴れ ! ゴージャス・アキラは犬の散歩もグレイトだぜ !
『暗黒街最大の決斗』 1963年 東映 101分 CS
(出演)鶴田浩二, 高倉健, 大木実 (監督)井上梅次
国を捨てても誇りは捨てぬ、悔いも未練も堪えて絶った、馬鹿な男のチャカの音(ね)が、無法の街にこだまする ! 外国帰りの洒落者・鶴田が、愚連隊を引き連れ国際賭博組織に戦いを挑む豪華オールスター・ギャング巨篇 ! チンピラの地盤を奪ってぬか喜びしている今月一番の困った輩・・・ お前の事だよ安部徹 !
『必殺! 5 / 黄金の血』 1991年 松竹 104分 VV
(出演)藤田まこと, 村上弘明, 山本陽子 (監督)舛田利雄
うまい話にゃウラがある。金相場吊り上げを画策する勘定奉行&大店のコシャクな強欲連合が、暗殺集団・地獄組を放ち仕事人抹殺を開始 ! カンカンになって迎え撃つ復讐代行業・中村主水の壮絶な戦いを描く超絶娯楽時代劇第5弾 ! 村上弘明が死に花咲かせ、最後はまこっちゃんが自慢のノドで締めくくる !
【日本外人伝】
『ウイリアム・ロス』
今回上映の「仁義の墓場」で、新宿 VS 池袋の抗争を鎮圧すべく颯爽と登場する進駐軍将校を演じるウイリアム・ロスは、米国生まれの元モノホン軍人。来日後、なぜか役者稼業に職を替え「明治天皇と日露戦争」のロシア将校役など、イデオロギーもへったくれも無いノンポリ演技で怪しげな外タレぶりを発揮し、数多くの作品に出演しまくった。その後、プロデューサー業にも手を広げ、日本映画をじゃんじゃん海外に売り込みつつ、深作欣二監督の「ガンマー第3号・宇宙大作戦」等の製作も務めた。熱狂的な寅さんファンを自負するこの胡散臭い外人は、シリーズの英語版を多数輸出し、世界中に「男はつらいよ」を啓蒙した功労者でもある。しかしドサクサに紛れて寅さん役の吹き替えを自ら担当。ほとんど職権乱用である。
《解説の解説》
この月から三ヶ月間、諸々の事情で寅さんシリーズの上映が出来ませんでした。番組を組むのも大変だったでしょうが、紹介文を書く側も月に一本寅さんがあるとバランスがよく、書いていて楽しかった。仕方がないのでコラムの方にちょっとだけネジこんでみました。
